活性酸素は、美容や健康にとっては非常に困った存在ですね。
そもそも活性酸素とは、酸化力が強力な酸素のことをいいます。
活性酸素の元々の機能は、外部の刺激から肌細胞を守る事です。これだけなら、特に悪いことはありません。
しかし、その強力な防御力が時として我々の美容に脅威となりうることがあります。
活性酸素が増殖してしまうと自分の体の細胞までを傷つけてしまう事が起きるのです。
ところで、活性酸素を増やす要因となるは何かご存知ですか?
要因の一つとなるのが紫外線です。
紫外線は、人体に有害な物質を沢山含んでいます。
肌に紫外線が当たると、その有害物質の害から肌細胞を守ろうと活性酸素がどんどん生み出されます。
その活性酸素の強力なパワーが、自分の体の方に向けられてしまうと肌細胞を酸化させてしまいます。
肌細胞を酸化させるということは、老化するということになります。
紫外線を長く浴びると肌が老化するなどと言われますが、これは活性酸素が大量に作られる事が理由でその働きで酸化して老化へと繋がってしまうのです。
なので活性酸素は、肌に様々な悪い影響をもたらしてしまいます。
代表的な例をいくつかあげてみます。
1.シミを作る
活性酸素の肌への害として最も知られているのがシミですね。
一旦シミが出来てしまうと、すごく目立つしなかなか消えないので厄介ですよね。
いつまでも美しくありたいと願う女性にとっては、シミはとても悩ましい厄介な存在になります。
しかしシミが出来るのも人にとって悪いことばかりではありません。
と言うのも、シミができると言うのも自己防衛システムのひとつと考えられるからです。
肌が黒ずんでしまうのは、活性酸素により受けたダメージをメラニン色素によって解消しているのです。
2.潤いとハリを失わせる
活性酸素が与える害として、シミと並んで大きな悩みとなるのがシワですね。
シワも活性酸素によってつくり出されてしまいます。
活性酸素が増えてくると、肌にみずみずしさを与えてくれる成分の「コラーゲン」や「エラスチン」までもが酸化されてしまいます。
これによって、肌質が変化していき若々しい肌に特有のハリや弾力が無くなってしまうのです。
潤いが無くなると、ハリも無くなり垂れてしまって、最終的にシワへと繋がってしまうと言う事です。
また、活性酸素によって「コラーゲン」が破壊されると、肌荒れや炎症を引き起こす原因にもなってしまいます。
3.皮膚ガンのリスクが高まる?
美容の話とは少し離れてしまいますが、健康上の害として忘れてはいけないのが「皮膚ガン」です。
紫外線を浴びすぎると、皮膚ガンのリスクを高めることはご存知だと思います。この原因も活性酸素の働きによるものだといわれます。
暑い季節には陽射しも強くなります。知らないうちにギラギラの太陽の光を浴び続けていると、体内にも凄く強力な活性酸素が作られます。
これが、体へ悪影響を与えてしまいます。
発ガン物質さえも生み出してしまう活性酸素は出来るだけ増やさないように注意したいものですね。